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コミュニケーションが活性化する、リフレッシュルームのつくり方

2023.03.01 #コミュニケーション #デザイン、什器家具

1日の多くを過ごすオフィスの中で、リフレッシュスペースは社員が休憩し、パフォーマンスを高めることに重要な場所です。最近では、社員が休むだけのスペースだけでなく、生産性の向上や社員の満足度を高めるなど、多目的に活用するスペースとしても各企業が注力しております。
この記事では、オフィスのリフレッシュスペースの重要性をはじめ、コミュニケーションが活性化する空間づくりのポイントを解説していきます。

オフィスに休憩スペースを設けるメリットは?

生産性の向上、集中力アップ

大人の集中力は約50分と言われています。休憩を取ることでオン・オフを切り替え、集聴力を回復し、仕事の効率も上げることができます。

コミュニケーションの活性化

別部署や別プロジェクトのメンバーなど、業務上交流のない社員同士が出会うことで、コミュニケーションを取るきっかけになります。雑談が弾むオフィスは雰囲気も良くなり、社内の一体感にもつながります。ちょっとしたお菓子やコーヒーなど、立ち寄る理由になる仕掛けを作っておくこともポイントです。

アイディアの創出

リラックスした状態のときは、アイデアが浮かびやすくなってきます。一人で窓側を見て座れるカウンター席や、深く座れるソファ席はリラックス状態を作りやすいです。また何気ない会話、雑談がアイディアが生まれるきっかけになるかもしれません。会話のきっかけになるアートやグリーンなど、創造性をくすぐるアイテムを取り入れましょう。

企業ブランディング

おしゃれなリフレッシュ空間は、企業ブランディングにもなります。来訪者との打ち合わせスペースとしても活用すれば、よい印象を与えることもできます。リフレッシュの一角にフォトスポットを用意しておくことで、広報等の撮影に使うことができます。

リフレッシュルーム設置のポイント

設置スペースの検討

リフレッシュするためには執務空間との距離感が大切です。オン・オフの切り替えができるように、執務室から見えない場所に設置しましょう。壁が建てられる十分なスペースがある場合は、音の届かないように間仕切りでしっかり区切ります。十分なスペースがない場合も、グリーン等の高さのあるもので執務室との空間を仕切り、床を張り替えるなどして、境界をはっきりとさせます。また窓がある区画に配置することで、小さくても開放的な空間にすることができます。

使いやすい什器を選定する

休憩だけではなく、打ち合わせにも使える什器を選定することで、お昼以外の時間も多目的に使える空間になります。また抗菌素材や合皮のソファを選ぶことで、メンテナンスがしやすくなります。

利用方法についてのルールを策定する

多目的スペースとして使う場合、お昼の時間にWEBミーティングをされてしまうと、ゆっくり休憩する時間が取れなくなってしまいます。12-13時の間は打ち合わせ禁止など、みんなが快適に利用できるルール作りをしましょう。

アンケート調査をする

年齢や性別ごとのニーズを把握することが大切です。どれくらいの利用率で、どんな時に使っているか、欲しい機能など、実際に利用する社員に対してアンケートを実施し、空間づくりに反映させましょう。実施後にもアンケートを取ることで、改修後の満足度を測ることもできます。

おすすめレイアウト

セミナースペースとしても使える可動什器

移動可能な什器にすることで、使用目的に合わせて容易にレイアウトが変更できます。月一の全社員集会など、頻度が多くない場合は、リフレッシュルームを利用することでスペース効率良くオフィスを運用することができます。

〇メリット
・使い勝手によってレイアウトを変えることができる
・スペース効率もよいので席数確保が容易

〇デメリット
・中央のテーブルは相席しにくいので、実際に使える席数が少ない

ミーティングも兼ねやすい、ソファやビッグテーブル

ソファブースや大テーブルは、休憩にはもちろん、ミーティングスペースとして大活躍です。背の高いファミレス席といわれるブースは、程よい囲われ感があるので、1人の休憩にも6名程度のミーティングも可能です。大テーブルは1席づつ空けて座ることはありますが、1人で占領されることもないので有効席数として効率が良い什器です。

〇メリット
・お昼の時間以外はミーティングスペースとして利用できるので、スペース効率が良い
・大テーブルは端から順番に座っていくことで、座りやすい

〇デメリット
・容易に動かせないので、頻繁にレイアウトを変えるのには不向き

パーソナルブースに特化

最近では、休憩時間は1人でゆっくり休みたいという要望も多くあります。コールセンター等、日中離すことが多い仕事の場合、お昼休憩は心を休める大切な時間です。パーソナルブースをメインに配置したレイアウトで、午後の集中力のアップにつなげます。

〇メリット
・1人でゆっくり休憩することができる

〇デメリット
・スペース効率が悪く、1つ1つ什器を買うため高価になってしまう

カウンターをシンボルに、コミュニケーションを重視

リフレッシュスペースの中央にカフェカウンターを設置し、雑談のしやすい工夫をしましょう。コーヒーサーバーやミニキッチンを併設することで気軽に人が集まり、コミュニケーションを誘発できます。シンボル的なくうかんになるので、フォトスポットとしても活躍します。

〇メリット:
・社員のコミュニケーションの活性化を促せる
・フォトスポットとして採用可動等で利用できるエリアに

〇デメリット
・ある程度のまとまったスペースが必要

おすすめのアイデア

目線の高さをかえられる家具をおく

カウンターやソファ席等、執務デスクの高さとは少し違う什器を置くことで、目線が変わり、仕事と休憩のメリハリをつけやすく、よりリフレッシュ効果が高まります。気持ちを切り替えることで、新たな気づきやアイデアが浮かんでくるかもしれません。
畳のスペース等、靴を脱げる空間も高いリラックス効果が期待できます。

暖色の照明で気分をリラックスさせる

電球色はオレンジに近い暖色系の暖かみのある色で、リラックス効果が期待できます。 そのため、リフレッシュルームの照明を電球色のものにすることで、居心地のよい空間を演出することができます。 オフィスの照明は白色であることが多いので、空間の色が変わることで気持ちの切り替えにもなります。

会話のきっかけとなる仕掛け作り

本棚や、アート、香りのアロマは、会話のきっかけ作りに最適です。
本棚を置くことは社員の福利厚生としての満足度増加はもちろんですが、オススメの本を紹介したり、雑談のきっかけになります。
企業理念や社長メッセージを1面アートで表現することで、新たなインスピレーションを得ることができます。
香りのアロマも月ごとに変える等、気づきを与えることで、新しい発見につなげる機会を与えます。

掲示スペースを作る

リフレッシュルームの入り口におしゃれな掲示板スペースを儲けませんか?社内告知やイベントのお知らせなど、スペースがないと雑多に貼られてしまうものも、「このスペースに!」と場所を決めてあげれば綺麗に使うことができます。

グリーンを取り入れる

観葉植物はストレスだけでなく疲労感も軽減するといわれています。リラックス効果を高めるためにグリーンを取り入れていきましょう。
またグリーンのパーティションを利用することで目隠し機能を持たせることもできます。
広い空間で気になる視線のコントロールとして活用することもできます。

サインでにぎやかしを作る

リフレッシュルームが出来上がったら是非スペースの名前を決めてロゴを設置してみませんか?企業オリジナルの名前を付けることで愛着がわき、社員の方々も立ち寄ってくれるスペースになるはずです。ロゴの前で撮影をしたり、リクルート面でも活躍する場になります。

オフィスの休憩スペース事例集

ここからは実際のオフィス・ラボの事例をご紹介させていただきます。

事例①

可動できる什器を使ったリフレッシュスペースです。台形のテーブルはキャスターがついており、組み合わせ次第で多目的な利用ができます。壁面一面の本棚は、仕事に使える資料がたくさん並んでいます。

▽施工事例はこちら

ウェルクス 様

事例②

ファミレス席、ビッグテーブル席、カウンター席等、打ち合わせから休憩に使いやすい什器が機能的に配置されています。中央ビックテーブルのチェアは、1脚1脚違うなど遊び心もあります。ペンダントライトやグリーン等もポイントになっている空間です。

▽施工事例はこちら

カカクコム 様

事例③

グリーンを多く取り入れたリフレッシュスペースです。55インチ4面の大きなモニターもあり、休憩だけではなく、社内イベントやセミナースペースとしても活躍しています。中央のカウンターには、レンジやコーヒーがあり、人がにぎわうスペースとなっています。

▽施工事例はこちら

ArtSpark Holdings 様

事例④

こちらのリフレッシュスペースは部屋で区切らず、オフィスの広い空間の一角に設けました。
床はコルク調の塩ビタイルで、オフィスの床と色を変え、グリーンのプランターボックスを仕切りにしています。大きいカウンターテーブルにはカフェのロゴをポイントで設置しています。椅子やベンチ、クッションに色を取り入れ、カラフルで元気のでる空間にまとめてます。

まとめ

今回は、オフィスのリフレッシュスペースの重要性から、コミュニケーションの活性化する空間づくりのポイントをご紹介しました。居心地の良いリフレッシュ空間は社員のモチベーションを高めるだけでなく、企業ブランディングにもつながります。

リフレッシュルームを見直すことで、休憩のためだけではない、付加価値のある空間作りをしていきませんか。

ファシリティデザイン部
この記事を書いた人
オフィス・ラボ担当者
ファシリティデザイン部

FD部メンバー。オフィスのレイアウトからデザイン、什器備品の提案まで幅広くご対応させていただきますので、お気軽にお声がけいただけますと幸いです。