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オフィスにリフレッシュスペースを設ける理由とは?効果と併せて解説!

2022.12.28 #ウェルビーイング #コミュニケーション #働き方

リフレッシュスペースとは、社員が気分転換したり、くつろいだりする場所です。休憩室と混同されることが多々ありますが、必ずしも同じものではありません。リフレッシュスペースは、休憩室よりもより多目的に使えたり、社員のニーズを重視して作られていたりするのが特徴です。
本記事では、オフィスにリフレッシュスペースを設ける理由や効果、さらにはリフレッシュスペースにあると好印象なアイテムを紹介します。

オフィス空間を背景にした「オフィスにリフレッシュスペースを設ける理由とは?効果と併せて解説!」のタイトル画像
スマホを持った女性が笑顔で横を向いている写真

オフィスにリフレッシュスペースが必要な理由

リフレッシュスペースを設置すると、企業・社員それぞれにどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

1. 業務効率が上がる

人間の集中力は、せいぜい90分しか続かないといわれます。休憩なしでは業務効率が落ちるだけで、よい効果は期待できません。業務効率を上げるには、自席を離れてくつろげる場所が必要です。
気分転換できるリフレッシュスペースがあれば、社員はメリハリを付けて働きやすくなります。業務効率を維持しやすくなり、企業全体の生産性アップが期待できます。

2. 社員間コミュニケーションが活性化する

リフレッシュスペースがあれば、社員が気軽に集いやすくなります。部署を超えてコミュニケーションを取るチャンスが増え、縦・横のつながりが強化されるでしょう。
誰もが気軽にに意見を交わし合えるようになれば、新しいビジョン・アイデアが生まれやすくなります。

3. 従業員エンゲージメントが高まる

おしゃれで快適なリフレッシュスペースを設ければ、社員は「この企業は社員の労働環境を考えてくれている」と感じます。企業への信頼感や愛着が高まって、企業のために働こうというモチベーションとなるでしょう。
またリフレッシュスペースでさまざまな部署の社員と接するようになれば、「同じ企業で働く仲間」としての一体感が高まるものです。
「自分もこの企業の一員だ」という自覚と誇りを持って働けるようになり、業務への積極性が生まれます。指示待ち・受け身ばかりの社員ではなく、自ら考えて動ける社員が増えるでしょう。

4. 福利厚生の充実をアピールできる

近年は「働き方」をより重視する人が増えており、しばしば企業の社内設備の充実度や福利厚生がチェックされます。
オフィス内に快適で魅力的な休憩場所を備えていることは、自社の魅力をアピールする上で非常に有利です。社員が楽しそうにくつろぐ姿に惹かれ、「この企業にしよう」と思ってくれる人も現われるでしょう。
また福利厚生の充実は、在籍中の社員の離職率低下にもつながります。社員のニーズを満たしたリフレッシュスペースを設置することは、人材獲得・人材定着に有益です。

グリーンなどの植栽のある全体的に落ち着いた雰囲気のリフレッシュスペースの写真

オフィスのリフレッシュスペースに求められるポイント

リフレッシュスペースが「単なる空きスペース」では、社員は寄り付いてくれません。ポイントを押さえた休憩場所を設置して、大勢の社員に利用してもらいましょう。

1.温かみを感じさせる空間であること

ワークスペースは、常に一定の緊張感があります。その雰囲気をリフレッシュスペースにまで持ち込んでしまうと、社員は仕事モードからの切り替えができません。
スペースの色調・家具・設置するアイテムでやわらかさを出して、社員がスイッチを切り替えやすくすることが大切です。
またくつろぎのスペースであるにもかかわらず、パソコンを持ち込んで仕事をする社員も出てくるかもしれません。リラックスできる雰囲気を壊さないよう、「パソコンの持込禁止」「パソコンの閲覧は個人スペースのみ」などとルールを作ることも大切です。

2. 1人になれるスペースも用意する

人によっては、「周囲に人がいるとリラックスしにくい」と感じるケースもあります。あるいはいつも賑やかな人も「今日は1人になりたい」という日もあるでしょう。
休憩場所であるリフレッシュスペースには、1人になってくつろげる場所が必要です。

3. 飲食ができる

仕事で疲れたときは、甘い物や飲み物がリフレッシュに最適でしょう。リフレッシュスペースでは、自由に飲食できるスペースを設けましょう。
気軽に食べたり飲んだりできる場所には、自然に人が集まってきます。社員間コミュニケーションが加速し、社内全体の雰囲気がより活性化するはずです。

4. 多目的に使える

企業の中には、リフレッシュスペースに多目的な機能を持たせているところもあります。
たとえばリフレッシュスペースの一角でチームミーティングをしたり、来客を迎えるカジュアルな応接スペースとして使ったりすれば、スペースの不足を補えます。
リフレッシュ以外の用途を想定することで、スペースの実用性はより一層高まるでしょう。

5. 景色がよい

社員が気分転換しやすいよう、リフレッシュスペースは開放的な屋外に面しているのが理想です。屋外に目を向けるだけで気分転換しやすく、リラックスモードに入りやすくなるでしょう。
とはいえ、オフィスによっては、屋外に面した場所を確保するのは難しいかもしれません。この場合は少しでも気分が和むよう、グリーンを取り入れるのがおすすめです。
グリーンカラーには癒やしの効果があって、精神をリラックスさせやすいといわれます。効果的にグリーンを設置して、社員の緊張をほぐしてください。

壁がなく開放的な空間になっているリフレッシュスペースの写真

オフィスのリフレッシュスペースにあると喜ばれるもの

社員の「こんなのがあったらいいな」を積極的に聞き入れて、理想のリフレッシュスペースを実現しましょう。リフレッシュスペースに置くと、社員に喜ばれるアイテムを紹介します。

1. カフェスペース

おしゃれな空間の中にあるコーヒーサーバーの写真

コーヒーや紅茶が飲めるカフェスペースは、ほっとしたいときに必要です。コーヒーサーバーやウォーターサーバーなどを設置して、社員が自由に飲めるようにしておきましょう。
企業によっては、自由に使える冷蔵庫やミニキッチンを設置しているところ、一口サイズのおやつを設置しているところもあります。社員にアンケートを採って、どのような飲み物・スタイルがよいか意見を聞いてみるとよいでしょう。

2. 雑誌・本

レンガ調の壁の一角に、白い壁に本棚が備え付けられていて、本が陳列されている写真

仕事スイッチをオフにしたいときは、雑誌や本を読むのも有効です。リフレッシュスペースの一角にブックスペースを設け、社員が自由に読めるようにしましょう。
本はどのようなものでもよいですが、リラックスできるものがおすすめです。ビジネス書やハウツー本などはひとまず避けて、写真集やイラスト集・業務と無関係な小説などがよいかもしれません。
のんびりページをめくっているうちに、思いがけず新しいアイデアが湧いてくることもあります。

3. 大きなソファ

リフレッシュ空間にかわいらしいカラーので統一されたソファーやチェアが並んでいる光景を写した写真

カフェのような大きくて座り心地のよいソファも、社員には好評です。ときには体を横たえて休めるくらいのサイズだと、リラックスしやすくなるでしょう。
また大きなソファなら、1度に数人が座って話せます。距離が近い分親近感も高まって、コミュニケーションの活性化が期待できます。

4. マッサージチェア

リフレッシュスペースにマッサージチェアを置く企業も散見されます。
1日中パソコンに向かっていれば、肩こり・首こり・腰痛に悩む社員がいてもおかしくはありません。リフレッシュスペースで心地よいマッサージを受けられるとあれば、社員も足繁く通いたくなるでしょう。
「健康経営」が注視される昨今、マッサージチェアの設置は社外的にもよいアピールとなるかもしれません。

5. おしゃれなインテリアや家具

パステルピンク色の壁面に、グリーンのパネルとパステルの水色の個室があるオフィス空間の写真

インテリアや家具にこだわって、社員をもてなすのもおすすめです。「こんな企業で働けてうれしい」と社員が感じれば、仕事へのモチベーションも自然にアップするでしょう。
ただし「おしゃれ」といっても、人によって好みは異なります。インテリアや家具でデザイン性を高めたいときは、社員の意見を聞くことが必須です。

6. 体を動かすアイテム

リフレッシュスペースの中央に卓球台が置かれている部屋の写真

アクティブな社員が多いなら、体を動かすアイテムがあると喜ばれます。たとえば卓球テーブルがあれば、社員同士で盛り上がれます。一方黙々と体を動かしたい社員には、筋トレグッズがよいでしょう。
またコストが許すなら、壁にオブジェクトを設置してボルダリングスペースを作るのもおすすめです。体を動かしたり思い切り笑ったりすれば、リフレッシュしやすくなります。

7. 仮眠エリア

「残業が多い」「業務の難易度が高い」などがある企業なら、仮眠エリアの設置もおすすめです。パーティションでスペースを区切っておけば、他者の目を気にする必要はありません。
ほんの10分・20分程度でも、目を閉じて休めばすっきりするでしょう。

8. アロマ

小瓶に入ったエッセンシャルオイルをアロマポットに垂らしている写真

アロマの香りを取り入れてリラックス効果を促す企業もあります。
精神鎮静効果があるといわれるのは、ラベンダーやベルガモット、クラリセージ、サイプレスなどです。ただし香りには好き嫌いがあるため、ほのかに香る程度に留めることをおすすめします。

本棚が置かれた、木目調で柔らかい雰囲気のリフレッシュスペースの写真

オフィスにリフレッシュスペースを設けるには

企業が新たに「リフレッシュスペースを設置したい」と考えた場合、どのような方法があるのでしょうか。二つのパターンを紹介します。

1. レイアウト変更を行う

オフィスにリフレッシュスペースを設けるには、適切なスペースが必要です。現在のオフィスレイアウトを見直して、適切な場所を確保しましょう。
理想は屋外に向いていて日当たりのよい場所ですが、難しい場合は条件を満たさなくても構いません。ある程度広さがあって、執務スペースから離れている場所がおすすめです。

2. オフィス移転も視野に入れる

「どうレイアウト変更をしても、場所を確保できない」という場合は、オフィスがすでに飽和状態なのかもしれません。もしかすると、スペース不足で通常業務にも支障が出ている恐れがあります。
オフィスの現状について「狭い」「使いづらい」と感じるのであれば、より広い場所へのオフィス移転も検討してみましょう。
新しいオフィスで、リフレッシュスペースをレイアウトに組み込んでみてください。

ノートパソコンの横にグラスに入ったコーヒが置かれている光景を写した写真

リフレッシュスペースは「働きやすいオフィス」実現のカギ

リフレッシュスペースがあれば、社員の生産性向上やモチベーションアップが期待できます。社外的にも魅力ある企業としてアピールしやすいため、ぜひ自社でも検討を進めてみてはいかがでしょうか。
設置のポイントは、社員目線で必要なものを揃えることです。「どうすれば社員がくつろぎやすいか」「心地よく過ごせるか」を常に考えて計画を立てましょう。
自社にマッチしたリフレッシュスペースを導入し、社員が楽しく生き生きと働けるオフィスを実現してください。

天野 旭
この記事を書いた人
オフィス・ラボ担当者
天野 旭

オフィス環境営業部販売推進3課所属。2021年入社。レイアウトから什器備品についてご相談いただけましたら全力で対応致しますので、お気軽にお声がけいただけますと幸いです。